●２００８年０２月　「カーテンとは、カーテンの選び方」

欧米では、夏カーテンと冬カーテンの２種類を持っているのも珍しくはありません。スタイルにも、色彩にも凝っている人が非常に多く、自分自身を表現し、且つ自分の夢を実現するという点でも、うってつけの手段だと理解する事が出来ます。それだけ非常に重要な存在として扱われていると思います。今回のお客様との出会いで、そんな重要な役割を果たせたら幸せだと考えています。

２．カーテンの選び方
窓回りのしつらえ方で、お部屋の様子が全く変わってしまうので、カーテン選びとは非常に難しいものです。
当ショールームでは、最初からカーテンの生地選びは致しません。
まずは、どのような部屋の使い方をするか、そのような雰囲気の部屋にしたら良いのかという部屋のコンセプトとインテリアのスタイルを決めます。つまり、床、天井、壁と家具や照明をどのようなスタイルの物に決めているのか、または決めるのか、というところから出発します。
そこからプロのコーディネイターが、お客様の好みとライフスタイルに合う独創的なデザインを提案し、お客様の夢を実現する空間造りを図面に落とします。

３．カーテンの決定の仕方
次に、本当に気に入った好きなカーテンの候補を居間で１０点、各個室で５点ほどを選んで頂いてから、概算をはじき、予算を組みます。
予算がＯＫでしたら、次の段階は日時を変えて、新築現場でのカーテンの試着と呼んでいますが、当社では、選んだ候補のサンプルカーテンを、新築現場の部屋の窓に実際に当てて見て、本当に部屋の雰囲気に合うかシミュレーションしてから、カーテンをベスト１〜３点まで絞り込んでいきます。その中で予算も相談しながら、最終見積もりをして、決定して行きます。言い換えると当社では、ショールームでの決定は止めて頂いております。
何故かというと、欧米からの輸入品が主ですので、非常に織りが良くて、色柄がとても綺麗ですので、奥様方は気に入ってしまうと、自分の新築にピッタリ合うと思い込んでしまいがちです。しかし、そのカーテンがお部屋の雰囲気にピッタリ合うという保証が何もありませんので、思わぬ失敗をしてしまいます。これだけ大きなサンプルカーテンでも、実際に試着をして見ると、非常に微妙な物だとお分かりになります。今までの経験をお話すると、現場での試着をしてみるとお客様が第一候補として気に入っているカーテンが、年間７０％の確率で落選しているのが実態です。ですから、１０ｃｍ角程度の小さな生地が貼ってある、カーテンのブックサンプルや、コーディネイターが作ったプレゼンボードで決めてしまう方法は、崖から飛び降りるように危険なことなのです。

次回のコラムもお楽しみに。（ハンズハウス　大久保）